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50日目: GitHub Actionsによる自動ビルド

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第3部: インフラとデプロイ

GitHub Actionsとの出会い

田中一郎は、CI/CDの基本概念を理解し、適切なツール選定を終えた後、GitHub Actionsを使った自動ビルドに取り組むことにした。GitHub Actionsは、GitHubリポジトリに統合されたCI/CDツールであり、コードのプッシュやプルリクエストをトリガーにして、自動でビルドやテストを実行することができる。

鈴木英二は、GitHub Actionsを使えば、リポジトリの管理がシンプルになり、開発の効率が大幅に向上するとアドバイスし、一郎にこのツールを使いこなすことの重要性を教えた。

家族の支えと節目の50日目

50日目という節目を迎えたこの日、一郎はこれまでの道のりを振り返った。家族の支えがあったからこそ、ここまでやってこれたことに感謝の念を抱いていた。

その日の夜、一郎は妻の美咲と3歳の娘、愛と一緒に夕食をとっていた。美咲が「もう50日目だね。すごく頑張ってるわね」と言うと、一郎は少し照れながらも「君たちの応援があったからここまで来られたんだ」と返した。

娘の愛は一郎の仕事が理解できない年齢だったが、パソコンに向かう父の姿を見て、「パパ、すごい!」と言ってくれるたびに、一郎は元気をもらっていた。
この家族の温かさが、彼のモチベーションの源であり、さらなる挑戦への原動力となっていた。

GitHub Actionsの基本設定

一郎は、その温かさを胸にGitHub Actionsの基本設定に取り掛かった。GitHubリポジトリにアクセスし、新しいワークフローを作成するために.github/workflowsディレクトリ内にYAMLファイルを作成した。YAMLファイルは、GitHub Actionsで実行されるジョブを定義するための設定ファイルで、ビルドやテストの手順を詳細に記述する。

一郎は、シンプルな自動ビルドのワークフローを構築するために、YAMLファイルに以下のような設定を記述した:

name: CI

on:
  push:
    branches:
      - main
  pull_request:
    branches:
      - main

jobs:
  build:
    runs-on: ubuntu-latest

    steps:
      - uses: actions/checkout@v2
      - name: Set up Node.js
        uses: actions/setup-node@v2
        with:
          node-version: '14'
      - name: Install dependencies
        run: npm install
      - name: Run tests
        run: npm test

このワークフローでは、コードがmainブランチにプッシュされるたびに、Node.js環境をセットアップし、依存関係をインストールしてテストを実行する手順が自動的に実行される。

自動ビルドの実行

ワークフローの設定が完了すると、一郎はGitHubリポジトリにコードをプッシュして、自動ビルドが正常に動作するかをテストした。GitHub Actionsがトリガーされ、YAMLファイルに記述された手順が順番に実行される様子を確認した。

ビルドの進行状況はGitHubの「Actions」タブでリアルタイムに表示され、すべてのステップが正常に完了することを確認した一郎は、自動ビルドのプロセスが正しく機能していることに安心感を覚えた。

エラー処理とデバッグ

自動ビルドの初回実行はスムーズに進んだが、複雑なプロジェクトではエラーが発生することもある一郎は、ビルド中に発生する可能性のあるエラーを事前に想定し、それらを解決するためのデバッグスキルを磨くことに集中した。

例えば、依存関係の不一致やテストの失敗といったエラーが発生した場合、一郎はビルドログを確認し、エラーの原因を特定して修正を行った。GitHub Actionsでは、エラーメッセージが詳細に表示されるため、問題の解決が迅速に行えるようになっている。

自動化の利便性を実感

GitHub Actionsを使った自動ビルドが成功したことで、一郎は自動化の利便性を強く実感した。これにより、コードの変更がリポジトリにプッシュされるたびに、手動でビルドやテストを実行する必要がなくなり、開発効率が大幅に向上した。

また、チームメンバー全員が一貫した環境でコードをテストできるため、品質の向上にもつながった。GitHub Actionsを使うことで、プロジェクト全体の生産性が飛躍的に向上し、一郎は自動化の重要性を再認識した。

鈴木からの評価と次のステップ

鈴木英二は、GitHub Actionsを使った自動ビルドを成功させた一郎に対し、君はCI/CDの自動化の第一歩を踏み出した。次は、デプロイメントプロセスの自動化に挑戦してみようと評価を与えた。一郎らに学びを深め、自動化されたデプロイメントフローの構築に意欲を燃やした。


次回予告

次回、田中一郎は、GitHub Actionsを使って自動デプロイメントの構築に挑戦します。自動化されたデプロイフローを目指す一郎の新たな挑戦にご期待ください!

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