田中一郎は、サーバーの立ち上げと基本動作確認を無事に終え、次のステップとして「データベースの基礎を学ぶ」ことに挑戦することに決めた。
サーバーサイド開発では、データを効率的に管理し、必要なときに素早くアクセスできることが重要だ。
一郎は、データベースの基本的な概念を理解し、サーバーとデータベースを連携させるための第一歩を踏み出す。
データベースの基本概念
まず、一郎はデータベースに関する基本的な概念を学び始めた。「データベースとは、データを整理して保管するためのシステムであり、データを効率的に管理するための重要なツールだ」という基本的な理解を持ちながら、SQL(Structured Query Language)の基礎についても学習した。
SQLはデータベースとやり取りするための言語で、データの検索、挿入、更新、削除を行うためのコマンドが用意されている。特に以下のコマンドに注目した:
- SELECT: データベースからデータを取得するためのコマンド。
- INSERT: データベースに新しいデータを挿入するためのコマンド。
- UPDATE: 既存のデータを更新するためのコマンド。
- DELETE: データベースからデータを削除するためのコマンド。
これらの基本コマンドを学びながら、一郎はデータベースの使い方を少しずつ理解していった。
ローカルデータベースの設定
一郎は次に、ローカル環境でデータベースを構築するための準備を進めた。
選んだのは、簡単にセットアップできるSQLiteという軽量のデータベースだ。SQLiteは、サーバーに特別な設定をせずに使えるため、学習のための最初のデータベースとして最適だ。
一郎はターミナルを使って、SQLiteのインストールを行い、最初のデータベースを作成した。
sqlite3 mydatabase.db
このコマンドを使って、新しいデータベースファイルmydatabase.db
を作成し、データベースに接続した。次に、一郎はサンプルのテーブルを作成することに挑戦した。
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT NOT NULL,
email TEXT NOT NULL UNIQUE
);
このSQLコマンドにより、users
という名前のテーブルが作成され、ユーザーの情報を管理するためのフィールド(id、name、email)が定義された。
データの操作
一郎は、実際にデータベースにデータを挿入したり、検索したりする操作を試してみることにした。
まずはサンプルデータを挿入するため、以下のコマンドを実行した。
INSERT INTO users (name, email) VALUES ('田中 一郎', 'ichiro@example.com');
INSERT INTO users (name, email) VALUES ('鈴木 英二', 'eiji@example.com');
このコマンドを実行することで、users
テーブルに2件のデータが追加されたことを確認した。
続いて、データの検索を行ってみた。
SELECT * FROM users;
結果として、追加した2件のデータが正しく表示され、一郎はデータベースの操作が成功していることを確認した。
サーバーとの連携を見据えて
一郎は、データベースの基本的な操作を学んだ後、サーバーサイド開発においてデータベースがどのように使われるかを理解し始めた。
次のステップでは、このデータベースとNode.jsを連携させ、サーバーを通じてデータを操作できるようにすることを目指していた。
夜、一郎は美咲にデータベースの学習について話した。「今日はデータベースの基本を学んだよ。データをしっかりと管理できるようになると、もっと複雑なアプリケーションを作れるようになるんだ」と話すと、美咲は「それは素晴らしいわね!データベースって重要なんだね」と感心してくれた。
こうして、一郎はデータベースの基礎を学び、次のステップへ進む準備が整った。
サーバーとの連携を通じて、さらに高度なスキルを身につけるための挑戦が始まる。
次回予告
次回、田中一郎はNode.jsとデータベースを連携させ、データの操作をサーバーを通じて行う方法を学びます。より実践的なサーバーサイド開発のスキルを身につけるための新たな挑戦が描かれる次回もお楽しみに!
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