田中一郎は、サーバーサイド開発の基礎を学んだことで、さらに一歩進んで「Node.jsの導入と設定」に取り掛かることにした。Node.jsは、JavaScriptをサーバーサイドで実行するための強力なツールであり、これを使いこなせればエンジニアとしてのスキルがさらに広がると期待していた。
Node.jsの導入準備
朝、一郎はNode.jsの導入を開始するために、まずは公式サイトからNode.jsの最新バージョンをダウンロードした。
Node.jsは、多くの開発者に支持されており、サーバーサイドでの開発効率を大幅に向上させることができる。
「これが使いこなせれば、もっと多機能なウェブアプリケーションが作れるようになる」と、一郎は意欲を燃やしていた。
初めてのNode.jsプロジェクト
Node.jsのインストールが完了すると、一郎はターミナルを使って簡単なNode.jsプロジェクトを作成することにした。
初めてのプロジェクトでの目標は、Node.jsの基本的な使い方を理解し、最初のスクリプトを実行することだった。
まず、一郎はプロジェクト用のディレクトリを作成し、その中にindex.jsというファイルを作った。
このファイルに、基本的なconsole.logのスクリプトを書いて実行してみることにした。
console.log('Hello, Node.js!');ターミナルでnode index.jsと入力し、スクリプトを実行すると、画面に「Hello, Node.js!」と表示された。
このシンプルな成功体験は、一郎にNode.jsのポテンシャルを感じさせ、さらなる挑戦へのモチベーションを高めた。
NPMの基本を学ぶ
続いて、一郎はNode.jsのパッケージマネージャーである「NPM」について学ぶことにした。
NPMは、Node.jsプロジェクトで使用されるライブラリやツールを
簡単に管理・インストールできる仕組みであり、これを使いこなすことは
プロジェクトの効率化に直結する。
一郎は、まずnpm initコマンドを使ってpackage.jsonを作成し、プロジェクトの基本情報を設定した。このファイルは、プロジェクトで使用するライブラリの依存関係を管理するために重要だ。
次に、一郎はexpressというNode.jsの代表的なフレームワークをインストールし、その使い方を学ぶことにした。expressは、サーバーサイド開発をシンプルかつ強力にするツールで、多くのプロジェクトで使われている。
npm install expressインストールが完了した後、expressを使って簡単なWebサーバーを作成するためのコードを書いた。
const express = require('express');
const app = express();
app.get('/', (req, res) => {
res.send('Hello, Express!');
});
app.listen(3000, () => {
console.log('Server is running on http://localhost:3000');
});このコードを実行し、ブラウザでhttp://localhost:3000にアクセスすると、「Hello, Express!」というメッセージが表示された。一郎は、この瞬間にNode.jsとexpressの強力さを実感し、さらに複雑な機能を実装してみたいと感じた。
新たな目標の設定
Node.jsの導入と設定を無事に終えた一郎は、次のステップとしてデータベースとの連携を考え始めた。サーバーサイド開発では、データの管理や保存が不可欠であり、これを学ぶことでさらに高度なアプリケーションを作成できるようになる。
夜、一郎は美咲に今日の学びを話した。「Node.jsの設定を終えて、簡単なWebサーバーも作れるようになったよ！次はデータベースとの連携を学んで、もっと複雑なアプリケーションを作る予定だ」と話すと、美咲は「あなたの成長が毎日見られて、本当に嬉しいわ」と応援してくれた。
こうして、一郎はNode.jsの導入と設定を完了し、サーバーサイド開発の世界に本格的に足を踏み入れることができた。次はデータベースとの連携を学び、サーバーサイドエンジニアとしてのスキルをさらに磨いていく決意を固めた。
次回予告
次回、田中一郎はデータベースとの連携に挑戦し、Node.jsを使ってデータを管理する方法を学びます。より高度なサーバーサイド開発のスキルを身につけるための新たなステップが描かれる次回もお楽しみに！
コメント