32日目: サーバーサイドの基礎を学ぶ

田中一郎は、フロントエンドの知識をしっかりと身につけた後、ついに「サーバーサイドの基礎を学ぶ」日がやってきた。これまでフロントエンドで培った技術に加え、サーバーサイドの知識を習得することで、フルスタックエンジニアとしてのスキルを一層高めることが目標だ。

サーバーサイドへの第一歩

朝、一郎はリビングでノートパソコンを開き、サーバーサイドプログラミングの基礎について学ぶためにオンラインコースにアクセスした。
今回使用する言語は「Node.js」であり、JavaScriptをベースにサーバーサイド開発ができる点が、一郎にとっては親しみやすかった。

まずは、サーバーとは何か、クライアントとサーバーの関係、HTTPプロトコルの基本など、サーバーサイドの基礎概念を理解することから始めた。
一郎は「フロントエンドとは違い、サーバーサイドはデータの管理や処理が中心になるんだ」と感じ、これから学ぶべきことの多さに少し緊張した。

Node.jsの導入と初期設定

次に、一郎はNode.jsの環境を整え、基本的な設定を行った。
ターミナルを使い、Node.jsのインストールや初期プロジェクトの作成を進める。
「ここまでスムーズに進んでいるけれど、実際のコードを書くのはこれからが本番だ」と、一郎は気を引き締めた。

一郎は、まずシンプルなWebサーバーを作成し、ブラウザからアクセスできるようにすることに挑戦した。
以下は、最初に書いたNode.jsのコードだ。

const http = require('http');

const server = http.createServer((req, res) => {
    res.statusCode = 200;
    res.setHeader('Content-Type', 'text/plain');
    res.end('Hello, world!\n');
});

server.listen(3000, '127.0.0.1', () => {
    console.log('Server running at http://127.0.0.1:3000/');
});

一郎はこのコードを実行し、ブラウザで「http://127.0.0.1:3000/」にアクセスすると、「Hello, world!」というメッセージが表示された。
「これがサーバーサイドの力か…！」と、一郎は感動しながら、サーバーがクライアントにレスポンスを返す仕組みを実感した。

サーバーサイドの重要性を理解する

サーバーサイドの基礎を学びながら、一郎はデータベースとの連携やAPIの作成にも興味を持ち始めた。フロントエンドとサーバーサイドがどのように連携し、データのやり取りを行うのかを理解することで、これまでの知識がさらに深まると感じた。

夜、一郎は美咲に今日の学びを話した。「サーバーサイドって、フロントエンドとは全然違うけれど、これも面白いね。フロントエンドとサーバーサイドがうまく連携すると、もっと素晴らしいアプリケーションが作れるんだ」と熱く語ると、美咲は「あなたがそんなに楽しそうに話すのを見るのが嬉しいわ」と微笑んで応援してくれた。

こうして、一郎はサーバーサイドの基礎を学び、エンジニアとしてのスキルセットを広げるための第一歩を踏み出した。
今後は、データベースとの連携やAPI開発に挑戦し、フロントエンドとサーバーサイドの両方を使いこなすエンジニアを目指すことに決めた。